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interview 経営とオフィス

各企業がどのような経営戦略や人材戦略のもとに、オフィス移転を決めたのか?
代表者のインタビューでお届けします。

[ マーケティング広報・PR 岡田真里奈氏 ]

2月

26

2016

株式会社ジェイアイエヌ
ブランドビジョンを体現したオフィスから 革新的な製品・サービスが生まれる。
企業の方向性を示すためのリブランディングを伴う移転

 

『Magnify Life(マグニファイ ライフ)』をビジョンに掲げ、アイウエア業界で数多くのイノベーションを起こしてきた株式会社ジェイアイエヌ。「Magnify」とは、「(レンズなどを通して)拡大する」という意味で、同社のビジョンには、アイウエアによって、見るものだけでなく、人生そのものを豊かにしたいという願いが込められている。

 

雑貨の卸業として創業した同社は、2001年にアイウエア事業に参入して以来、企画から生産、販売までを一貫して行なう独自のSPA方式でコストカットし、「低価格・高品質」を実現。4プライスの価格設定で、レンズ代込み、30分での商品引き渡しなど、メガネ市場に革新をもたらした。

 

また、JINS SCREEN(JINS PCから名称変更)が累計販売数600万本を突破し、花粉症対策のニーズを取り込んだJINS 花粉CUTを発表するなど、視力矯正以外の新たな市場を開拓してきたイノベーターとして知られている。

 

2015年11月には、JINS MEME(ジンズ・ミーム)を発表。3点式眼電位センサーと6軸センサーにより、集中度や眠気などの心の状態、歩行バランスといった状態を可視化することができる今までになかったアイウエアとして話題を集めている。

 

そんな同社は2014年7月、飯田橋グラン・ブルームに本社であるJINS GlobalHead Officeを移転した。 創業した前橋から青山(~2011年7月)、原宿(~2014年7月)と事業の拡大とともに移転してきた同社にとって3度目となる今回の移転は、スペースの拡充とリブランディングを目的として行なわれたという。

 

同社マーケティング室広報・PRの岡田真里奈氏は移転の目的をこう語る。

「当社はアイウエア事業に参画して以来、急成長を続けてきたのですが、その過程でさまざまな歪みが出てきました。そのひとつが、規模が拡大にするにつれて、会社のビジョンや社長の意思が社員ひとりひとりに浸透しづらくなったことが挙げられます。そこで社員の目指すベクトルを一本化する目的で、『Magnify Life』を新たなビジョンに掲げ、移転を含めたリブランディングを進めることになったのです」

 

飯田橋グラン・ブルームに竣工のタイミングで入居

 

JR飯田橋駅から徒歩1分、神田川沿いにそびえ立つ飯田橋グラン・ブルームは地上30階、地下2階建ての商業棟と、地上40階、地下階建ての住宅棟、さらに富士見町教会からなる複合施設となっている。同社はそんな商業棟の30階と、29階の半分の計1,200坪を利用している。

 

「ビル探しは、新たなビジョンを体現できる充分な広さが確保できることが大きな条件だったのですが、このビルは広さも充分で、ちょうど竣工のタイミングで入居できることと、5つの路線が乗り入れている飯田橋駅のアクセスの良さも決め手になりました」移転によってきく変化したのは、エリアだけではない。原宿のオフィスは木を基調とした温かみのあるオフィスデザインだったが、今回はガラス張りで先鋭的なオフィスデザインが採用された。

 

マーケティング室リーダー・青木健司氏はコンセプトについてこう語る。

 

「オフィスのコンセプトは『Magnify OPENSPACE』です。当社の『Magnify Life』というビジョンには、『Progressive( 革新的な)』『Inspiring(インスパイアする)』『Honest(誠実な)』という3つの柱があり、このオフィスはそれを体現しています。社長室や会議室もガラス張りで、誰がどこで何をしているかひと目でわかる正直さや誠実さ、社員が集まって話し合えるスペースでは周囲を巻き込むことでインスパイアされる。また、いろんな才能が部署を超えて意見を出し合うことで革新的なアイデアが生まれる、という具合に、オフィスのすべてが『Magnify Life』をもとに、3本の柱を意識してつくられているのが特徴です」

 

明確なコンセプトのもと、木の温かさのあるオフィスから、ガラス張りのデジタル化されたオフィスへ。新オフィスのエントランスの手前には、ずらりと並んだデジタルサイネージに同社の社員が顔写真つきで紹介されており、一定時間ごとに映される社員が入れ替わる。これは社員一同でお客様をお迎えするという意味がある。
一歩入ると開放感のあるエントランスがあり、受付ではプローモション映像が大画面に映し出されている。右手にある来客用の会議室はガラス張りで、顔が認識できない程度のすりガラスになっており、非常に開放的な雰囲気だ。

 

それぞれの会議室は『TEARDROP』や『OVAL』などアイウエアの名称がつけられている。会議室の奥には、来客との打ち合わせに使えるフリーエリアがある。ここはデスクや床が木製で、壁にはさまざまなイラストが飾られていた。このイラストは2014年にスタートしたJINSアートプロジェクトの一環として、アーティスト集団『C-DEPOT』が『Progressive』『Inspiring』『Honest』という3つのキーワードをテーマに描いた作品だという。

 

開放感溢れるオフィスがイノベーションを生む

 

執務エリアもオープンな空間となっている。整然と並んだデスクに、会議室や社長室もすべて完全なガラス張りで、打ち合わせや会議の様子がすべてわかるようになっている。「ガラス張りだと常に誰かの視線がありますから、良い意味の緊張感が生まれています。部署の違うメンバーが会議しているのを見るだけで、いったい何を生み出そうとしているのだろうかと刺激を受けます」(青木氏)

 

「移転して、より開放的な空間になったことで、社員同士のコミュニケーションは今まで以上に活性化しています。もともと社員のコミュニケーションを大切にしている会社ですので、以前からフリーアドレス制ではあったのですが、今回の移転で会議室を増やしたり、ライブラリや通称“猿山”と言われるコミュニケーションスペースなど打ち合わせスペースを多く設けたことで、ちょっとしたきっかけでいろんなイノベーションを起こせるようになったと思います」(岡田氏)

 

ライブラリには書籍や雑誌があり、調べ物をしながら打ち合わせすることもでき、コミュニケーションスペースでは打ち合わせやセミナーも実施できるようになっている。

 

デスク周りは退社時にすべて個人ロッカーに荷物を戻すため、移転直後の新しい状態が現在でも維持されているという。これはフリーアドレス制の大きな効果である。

 

個人ロッカーの手前には広々としたカフェスペースがあり、朝食やランチ、リラックスタイムに利用されており、夜にはバーとして活用されることもある。ボジョレーヌーヴォーの解禁日には代表取締役社長・田中仁氏自らイベントを開催したり、定期的に部署間の交流イベントが開かれている。また、全国の店長会議の際には、本社のスタッフが店長と交流し、店舗のことを知る機会として親睦会が開かれているという。

 

「店長会議は、移転前までは会議室を借りて外部で行なっていましたから、全国の店長が本社に集まる機会がなかったんです。しかし、このオフィスでは29階の会議室をつなげて利用することで、250名以上の店長が着席して会議を行なうことができます。会議で本社を訪れた店長からは『本社に来ることで新たな刺激を受けることができた』という声もあり、大きな効果を実感しています」(岡田氏)

 

同社のオフィスは、2015年の第28回日経ニューオフィス賞で経済産業大臣賞を受賞。新たなライフスタイルを提案し続けるイノベーターとして、ワークスタイルにも革新を起こしている。「今後も新しい価値やサービスを提供し続けられるイノベーターとして成長すること。そして、日本国内はもとより、世界に店舗を展開していくことが当社が目指す今後のビジョンです」(岡田氏)

 

JINS MEMEで新市場を開拓し、世界市場ではすでに中国に50店舗、2015年末には台湾に3店舗をオープンするなど、同社の事業展開は、新オフィスを舞台に大きく加速しているようだ。

全席フリーアドレスの開放的なオフィス

来客用の会議室はすべてすりガラス状になっており、なかの様子が感じられるようになっている。それぞれの会議室にはアイウエアの名がつけられている

執務スペースの奥に設けられたコミュニケーションスペース。社員同士の打ち合わせや、プロジェクタを利用したセミナーも実施されている

ランチやリフレッシュ、親睦会などで利用されるカフェスペース。通用口の手前に設けられており、社員が必ず通る動線上に配置

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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