> "" 日本一※の経営理念を掲げ、オフィスから街づくりを目指す|オフィス通信

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interview 経営とオフィス

各企業がどのような経営戦略や人材戦略のもとに、オフィス移転を決めたのか?
代表者のインタビューでお届けします。

[ 面白法人カヤック ]
代表取締役 柳澤 大輔氏

1月

27

2014

面白法人カヤック 様
日本一※の経営理念を掲げ、オフィスから街づくりを目指す
「面白法人」の名にふさわしい全員参加のオフィスづくり
鎌倉本社オフィス。海外の一流デザイナーに発注し、細部までつくり込まれている

鎌倉本社オフィス。海外の一流デザイナーに発注し、細部までつくり込まれている

「つくる人を増やす」を経営理念に掲げ、1998年に合資会社としてスタートしたカヤック。正式な商号は「株式会社カヤック」だが、「面白法人カヤック」という通称の方が有名かもしれない。ヤフーやグーグルなどのサーチエンジンで「経営理念」を検索すると同社のページが検索結果の最上位に来る(2013年12月現在)ことから、同社は「経営理念日本一」を標榜し、「面白法人」の名にふさわしい独自のユニークな会社経営を貫いている。同社では3人の代表がCEO、CBO、CTOの役職に就いており、このうちCEOを務める代表取締役CREATOR・柳澤大輔氏に話を伺った。

 

同。「和」のコンセプトに対する外国人デザイナーからの提案で畳敷きが採用された

同。「和」のコンセプトに対する外国人デザイナーからの提案で畳敷きが採用された

2012年8月、同社は横浜に新しくオフィスを開設した。登記上の本社は鎌倉のままだが、実質的な本社機能は“ヨコハマ展望台オフィス”と名づけられた新オフィスに移管したという。これについて柳澤氏は「当社ではこの10年、3人の代表が同じオフィスで働くということがなかったので、そろそろ代表が1ヶ所に集まることが1回くらいあってもいいんじゃないかと思いまして……。

“ヨコハマ展望台オフィス”開設に伴い、それまで自由が丘や恵比寿、京都など全国に分散していたオフィスを統合しました」と語る。 ちなみに、鎌倉本社オフィスは現在シェアオフィス化され、同社の関連会社や出資会社、あるいは鎌倉近郊の個人事業主などがオフィスとして活用している。個人事業主の中には、かつて同社に勤めていて独立した「卒業生」もいれば、インターネットの募集を見て応募してきたフリーランスの人たちもいて、シェアオフィスへの入居をきっかけに同社のビジネスパートナーとなったというケースも少なくないという。本誌取材ではこちらの鎌倉本社オフィスに伺ったが、そのファシリティは他に類例のない独特のものであった。 「鎌倉本社オフィスを立ち上げたのは6年前になります。その1~2年前、自由が丘にオフィスをつくったころから、さまざまなメディアで取り上げていただく機会が増えましたが、当社ではそれ以前から『オフィスづくりは全員参加で』という方針を続けてきました」(柳澤氏)

 

自分事」にすることで気持ちよく働ける環境に

全員参加のオフィスづくりとは具体的にはどんなものだろうか。柳澤氏によれば、たとえば6年前の鎌倉本社オフィスの場合、当時在籍していた約30名の社員が文字通り全員参加し、まず新オフィスのコンセプトを固めることからスタートし、それに見合った立地を検討し、候補となる物件を選定し、ファシリティやレイアウトに至るまで一つひとつ決めていったという。

ヨコハマ展望台オフィス。内装は既存のファシリティをそのまま活かしている(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

ヨコハマ展望台オフィス。内装は既存のファシリティをそのまま活かしている(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

「オフィスをカッコよくすれば採用が良くなるとか、見映えが良くなるとかいうことではなく、『どんなオフィスなら社員に気持ちよく働いてもらえるか?』ということを考えました。そこで、社員全員が参加することで、オフィスづくりを他人事ではなく『自分事』にしてもらおうと考えたのです」(柳澤氏) とはいえ、人員が増えれば「全員参加」は難しくなる。鎌倉本社オフィスも2~3年で約80名に増え、恵比寿や京都などの分室オフィスを次々に立ち上げていったが、ここでも移動する当事者による全員参加の方針は貫かれた。

同。ベンチやデスク、テーブルなどの什器は同社のオフィスすべてで共通の物

同。ベンチやデスク、テーブルなどの什器は同社のオフィスすべてで共通の物

 

そして、これらの分室オフィスを統合するために企画された“ヨコハマ展望台オフィス”の場合、オフィス全体を「受付システム」や「展望台」などのパーツに分割し、パーツごとに希望者を募ってグループをつくり、全員が何らかの形で参加するというやり方で進められたという。

「ただし、当社としては“ヨコハマ展望台オフィス”はあくまで一時的な姿だと認識しており、既存のファシリティを活かすようにして、あまりつくり込んだオフィスにはなっていません。もともと当社は移転が多く、2年に1回くらいの頻度で新しいオフィスを立ち上げてきました。本社機能もいずれは鎌倉に戻すつもりでいます」(柳澤氏) 同社が鎌倉の地にこだわるのは、人の価値観の変遷から働きやすい環境を考えて「職住近接」や「地域コミュニティ」などの要素に着目したとき、鎌倉こそはさまざまな条件を満たす理想的な立地であると判断したからだという。現在も月1回「カマコンバレー」と命名された協同プロジェクトに参画し、オフィスづくりから将来的には「街づくり」を目指して事業を展開していく。

同。オフィスデザインのモチーフである“展望台”をイメージした受付スペース(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

同。オフィスデザインのモチーフである“展望台”をイメージした受付スペース(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

同。地上30階からの眺望を活かし、来訪者を楽しませる工夫が施されている(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

同。地上30階からの眺望を活かし、来訪者を楽しませる工夫が施されている(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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同。オフィスデザインのモチーフである“展望台”をイメージした受付スペース(写真クレジット:Photo:Fuminari Yoshitsugu)
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ヨコハマ展望台オフィス。内装は既存のファシリティをそのまま活かしている(写真クレジット:Photo:Fuminari
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