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9月

04

2015

品川・大崎の再開発は 東京オリンピックに向けて 最終局面に突入

東海道新幹線や羽田空港とのアクセスの良さに加え、東京オリンピックに向けて急ピッチで再開発が進められて新たな魅力を備えようとしている品川・大崎エリア。大規模な再開発においては、現時点でオリンピック前後の竣工が予定されているだけに、2020年を基準とすれば計画は最終局面と言える。東京の玄関口として、そして国際的なビジネスエリアとして発展する両エリアの予想図に迫った。

 

 

利便性の高まる品川エリア再開発でグローバルな拠点へ

 

 

日本初の鉄道が開通したのは1872年のこと。新橋~横浜(現桜木町)間で開業したのが最初だった。品川駅はその路線を形成する6駅のうちのひとつの駅であり、また、先立つこと半年前の仮開業で品川~横浜間が運行していたことから、品川駅は日本最古の鉄道駅のひとつとされている。

品川駅前

 

古くから東京の玄関口としての機能を持っていた品川駅は、東海道新幹線の品川駅開業(2003年)や羽田空港の第二ターミナル開業(2004年)、さらに羽田空港の国際化(2014年)、上野東京ラインの開業(2015年)とますます利便性が高まっている。その上、今後は2020年にJR山手線の新駅が暫定開業する予定で、2027年には品川駅を始発駅としてリニア中央新幹線が先行開業する計画が進んでいることからアクセスは申し分なく、なおかつまとまった面積の取れるビジネスエリアとしてニーズが高まっている。

 

品川シーズンテラス

品川シーズンテラスの裏手は広大な緑地公園が広がる。

今年5月に竣工した「品川シーズンテラス」は、そのニーズを裏づけるように竣工後も成約が進んでいる。1フロア面積が約1,500坪と国内最大級のスケールを誇っているオフィスビルだけに、入居する企業としても実際にイメージするために実物を見た上での成約が多いようだ。3.5haという敷地は、地上32階、地下1階建てのビルと広大な緑地で構成されており、光、風、水など貴重な自然エネルギーを効率良く活用する省エネルギーシステムを採用して環境に配慮したオフィスビルになっていることも大きなポイントとなっている。今後も大きな面積を取りたい企業にとって有力な選択肢となることだろう。

 

品川駅エリアの再開発としては、港南一丁目市街地住宅の跡地で「港南一丁目地区基盤整備工事」が進んでいる。ここには地上27階、地下2階建ての複合ビルが建設予定。

 

 

また、着々と開発が進む品川駅港南口に対して、高輪口も「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」で優先整備地区に指定された。設定された将来のイメージは「品川駅と一体となった、利便性の高い国際業務、MICE空間」「歴史・文化や崖線の緑をいかした、国際性の高い交流と居住の場」で、グローバル企業が集積するビジネス拠点と、それにともなう生活拠点を想定されている。ちなみにMICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention、またはConference( 大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一形態を指す。国内外からの玄関口としての機能を持つビジネス拠点としての期待が感じられるだろう。

 

新たなビジネスエリア大崎にパークシティ大崎が開業

 

品川区は品川地区、大崎地区、大井地区、荏原地区、八潮地区の大きく5地区に分けられ、品川地区と並んでビジネスエリアとしての役割を担っているのが大崎地区である。

 

大崎地区は、都市再生緊急整備地域として政令で指定されており、都市再生の拠点として都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域となっている。1987年の「大崎ニューシティ」を皮切りに、「ゲートシティ大崎」「オバールコート大崎」などが次々に竣工しており、直近では2014年1月に竣工した「大崎ウィズタワー」がほぼ満室状態で稼働するなど、新たなビジネスエリアとして注目を集めている。

 

そんな大崎駅周辺で「パークシティ大崎」が今年9月11日に開業。業務・商業棟、住宅棟など7つの棟からなるプロジェクトで、オフィスタワーとなる超高層の「大崎ブライトタワー」は地上31階、地下2階建てで延床面積が91,960㎡(うちオフィス専有面積53,670㎡)、「大崎ブライトコア」が地上20階、地下2階建てで延床面積44,770㎡(うちオフィス専有面積22,250㎡)をはじめとするビルが、ひとつの街を形成していることが特長だ。

品川ビル3つ

左手前が31階建てオフィスビル「大崎ブライトタワー」、左奥が20階建てオフィスビル「大崎ブライトコア」、右側が40階 建て住宅「パークシティ大崎ザタワー」など、ひとつの街を形成している。

 

この「パークシティ大崎」から御殿山方面に足を向けると、ソニー本社ビルの解体工事が完了している。今後の予定はまだ発表されていないが、再開発が進む大崎エリアを活気づけるものとなるだろう。

 

大崎駅西口でも大きく3つの再開発が計画されており、そのうち「西品川一丁目地区市街地再開発事業」では着々と建設工事が進んでいる。エリアとしては大崎駅から南に進んで東海道新幹線の高架下を抜けてすぐの場所で、旧国際自動車教習所跡地を含む約3.9haの広大なエリアで、事務所中心のA街区と、住宅中心のB街区、大規模な緑地広場が配置される。オフィス棟となるA街区は地上24階、地下2階で延床面積が約177,260㎡。竣工は2019年予定となっている。

西品川一丁目

大崎エリアで工事が進む「西品川一丁目地区市街地再開発事業」

大崎駅西口では、さらに西口駅前地区と大崎三丁目地区で再開発が計画されており、品川駅に次ぐビジネスエリアとして発展していくと予測される。 このように品川駅、大崎駅の周辺は東京の玄関口として、急ピッチで再開発が進んでいる。現状で動き出している計画のほとんどが2020年前後の竣工であることを考えると、東京オリンピックをメドとする再開発計画としては最終局面を迎えていると言ってもいいだろう。オフィス環境を取り巻く魅力高まる両エリアへのニーズは、ここからさらに加速していくはずだ。

 

 

 

 

 

品川地図

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