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3月

17

2015

オリンピックを前に 空前の活況に沸く 東京ベイゾーン 再開発

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催まであと5年余り……。

東京都内では、新たな競技場や各国選手団の宿泊場所など、会場施設関連の建設が急ピッチで進んでいる。会場施設はヘリテッジゾーン(内陸部)と東京ベイゾーン(臨海部)、その他(周辺地域および共同開催都市)に分かれるが、中でももっとも多くの施設が集中する東京ベイゾーン周辺の再開発の現状をリポートする。

 

臨海副都心から豊洲・晴海まで埋立地に広がる東京ベイゾーン
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晴海通りの歩道橋上から豊洲駅方向を望む。中央に「豊洲ONビル」、右に豊洲3丁目オフィスビル群

都市活動の中心部を都心と呼び、都心への一極集中による交通渋滞の緩和や都市機能の分散のために周囲につくられた拠点を副都心と呼ぶ。東京都の策定した副都心としては、1958年にまず新宿・池袋・渋谷の3つが定められ、これを3大副都心という。

その後、1982年には上野・浅草副都心、錦糸町・亀戸副都心、大崎副都心が策定され、さらに1995年には臨海副都心が追加された。

これは7大副都心と総称するが、2008年に開通した池袋・新宿・渋谷を結ぶ東京メトロ13号線が「副都心線」と名づけられたことからも知れるように、後から追加された4つの副都心は、現在もなお一般的な認知度という意味ではあまり浸透していないようだ。

 

ただし、もっとも新しい「臨海副都心」の名は、追加された4副都心の中では比較的知られている方だろう。
これは他の副都心と違い、行政区分上は単一の特別区に属さず、東京港埋立地10号地に位置する江東区有明、同13号地の港区台場・江東区青海・品川区東八潮から構成されている。

 

その最大の特徴は、全域が東京湾に造成された埋立地にあることだ。そして、臨海副都心の東側に隣接する同5・6・7号地にある江東区豊洲、北側の同4号地にある中央区晴海を含めた一帯が、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場予定地における「東京ベイゾーン」とされている。

豊洲と晴海は臨海副都心には含まれないものの、再開発の活発なエリアとして知られる。

ただし、もっとも新しい「臨海副都心」の名は、追加された4副都心の中では比較的知られている方だろう。
これは他の副都心と違い、行政区分上は単一の特別区に属さず、東京港埋立地10号地に位置する江東区有明、同13号地の港区台場・江東区青海・品川区東八潮から構成されている。その最大の特徴は、全域が東京湾に造成された埋立地にあることだ。

 

そして、臨海副都心の東側に隣接する同5・6・7号地にある江東区豊洲、北側の同4号地にある中央区晴海を含めた一帯が、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場予定地における「東京ベイゾーン」とされている。豊洲と晴海は臨海副都心には含まれないものの、再開発の活発なエリアとして知られる。

 

東京湾の埋め立ての歴史は、江戸時代までさかのぼる。かつては、現在の日比谷周辺まで海が続いていたという。
豊洲から東雲、有明は1923年の関東大震災の瓦礫処理によって造成された。
「東京ベイゾーン」の中で、とりわけ、東京メトロ有楽町線の「豊洲駅」、新交通ゆりかもめの「豊洲駅」「新豊洲駅」「市場前駅」を擁する豊洲は、都心にほど近い立地に加えて、他エリアの同水準の物件に比べて坪単価に割安感があることから、中高層の共同住宅や大型商業施設、オフィスビルなどの大規模再開発が急ピッチで進められている。

 

複数の大規模再開発が今なお同時進行中の豊洲駅周辺
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2014年8月に竣工した「豊洲フォレシア」は敷地緑化率44%の環境共生型オフィスビル

豊洲は1937年に命名された、東京都内では比較的歴史の浅い地名のひとつである。読んで字のごとく「豊かな洲(=島)」を意味し、東京湾に造成された埋立地として将来の発展を願って、豊かな土地になるようにとつけられたという。

 

1980年代後半までは工業地として発展し、石川島播磨重工業(現・IHI)の工場や新東京火力発電所(現・新豊洲変電所)などが置かれていた。

この地に本格的なオフィスビルが建設されるようになったのは、1992年7月竣工の「豊洲ONビル」(日本ユニシス本社ほか)、同年10月竣工の「豊洲センタービル」(NTTデータ本社、住友ゴム工業東京本社ほか)をその端緒とする。

その後、バブル崩壊の影響などもあって一時槌音が途絶えるが、2003年4月には新豊洲駅前に“ビッグドラム”の通称で知られる「テプコ豊洲ビル」(東京電力新豊洲変電所)が竣工。2012年にはこれに隣接して「新豊洲キューブ」(東京電力データセンター)も竣工している。

 

2006年1月、豊洲3丁目にIHI本社である「IHI豊洲ビル」が竣工、同年8月には東京メトロ・豊洲駅前に「豊洲センタービル アネックス」も竣工する。この2棟と「豊洲センタービル」は晴海通り沿いに建てられ、その中間には、2010年8月に「豊洲フロント」(SCSK本社、マルハニチロ本社ほか)、2011年1月に「豊洲キュービックガーデン」(アスクル本社、第一生命保険豊洲本社ほか)が竣工した。

 

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豊洲公園から超高層タワーマンションが建ち並ぶ晴海方面を遠望する

そして、2014年7月の「豊洲フォレシア」(ムラヤマ本社ほか)の竣工により、晴海通りに面してオフィスビル6棟が建ち並ぶ現在の景観が完成した。
晴海通りをはさんで、りんかい線・豊洲駅に隣接する豊洲2丁目では「江東区豊洲シビックセンター」が2015年4月にオープンする。
その南側に位置する豊洲5丁目では、晴海通り沿いで2012年12月に「豊洲アーバンポイントビル」が竣工、これに隣接して「(仮称)丸仁豊洲5丁目プロジェクト」が建築中である。

 

さらに1ブロック先では、2004年9月竣工の「NBF豊洲キャナルフロント」(日本IBM豊洲事業所ほか)、
2007年9月竣工の「NBF豊洲ガーデンフロント」(博報堂プロダクツ本社ほか)、2010年7月竣工の「SIA豊洲プライムスクエア」(ミライト本社ほか)など、多くのオフィスビルが集積している。

市場移転や東京五輪など今後を見据えた再開発が続く

06新豊洲駅から市場前駅へのりんかい線沿いでは、約44ha(防潮護岸含む)の広大な敷地に「豊洲新市場」が建設中だ。
築地市場からの移転をめぐっては、環境基準や地盤の安全性などさまざまな問題があったものの、2016年11月上旬の開場予定に向けて工事は着々と進行している。また、豊洲運河にかかる朝凪橋を渡った江東区枝川1丁目では「東武豊洲ビルB棟新築工事」が進行中である。

晴海運河を隔てた中央区晴海では超高層タワーマンションの新築が相次ぎ、現在も三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス晴海タワーズ」、住友不動産の「DEUX TOURS」などのツインタワーが建築されている。さらに朝潮運河を隔てた中央区勝どきでは、勝どき五丁目地区市街地再開発組合による「勝どき五丁目地区第一種市街地開発事業」が進行中であり、53階建ての超高層タワーマンションを中心に複数棟の建物が建てられる。

豊洲側でも、「新豊洲キューブ」南の東雲運河沿いに大手デベロッパー6社の共同で「東京ワンダフルプロジェクト」が進行中だ。

 

りんかい線沿いに有明方面へ向かうと、首都高晴海線と湾岸線の交差する約3万3000坪の敷地に住友不動産の「(仮称)ARIAKE Garden City」が、有明駅前ではダイワロイヤルによる「臨海副都心有明南K区画」が計画されており、後者はすでに着工済みだ。

さらに、有明1丁目では「(仮称)Dプロジェクト有明Ⅰ新築工事」が、青海では現在パレットタウンとして暫定利用中の区画で「青海ST区画プロジェクト(仮称)」が計画されている。

 

このほか、2020年の東京オリンピックに向けた準備として、晴海には「オリンピック選手村」、有明には「有明アリーナ」などの関連施設も計画が進み、年内には着工予定となっている。

 

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